カンボジア北西部シエムレアプで3日に開催される日本とメコン川流域5カ国の外相会議で発表する議長声明について、ミャンマーが同国民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんら政治犯の解放を要求する項目を削除するよう主張していることが2日、会議筋の話で分かった。日本は難色を示している。 外相会議後に予定されているミャンマーのニャン・ウィン外相と岡田克也外相の会談も注目されそうだ。 同筋によると、ミャンマー側は「会議は地域発展の促進が目的で、政治対話の場ではない」として、スー・チーさんら全政治犯の解放を求める項目の削除を要求しているという。 ニャン・ウィン外相は2日、シエムレアプでカンボジアのフン・セン首相を表敬訪問。この日スー・チーさんの有罪が控訴審で維持されたばかりだが、会談後、報道陣に「(内政に)何も問題はない」と述べるにとどめた。(共同)