7年前、東京・秋葉原で7人が殺害された通り魔事件で、殺人などの罪に問われた加藤智大被告について、最高裁判所は今月2日の死刑判決に対する訂正の申し立てを退けて加藤被告の死刑が確定しました。 加藤智大被告(32)は平成20年、東京・秋葉原の繁華街にトラックで突っ込み、通行人をはねたりナイフで刺したりして7人を殺害、10人に重軽傷を負わせたとして殺人などの罪に問われました。 この裁判で、最高裁判所第1小法廷の櫻井龍子裁判長は今月2日「事件が社会に与えた衝撃は大きく、遺族の処罰感情もしゅん烈だ。動機や経緯に酌量の余地は見いだせず、死刑を認めざるをえない」と指摘して死刑を言い渡しました。 被告側は判決の訂正を申し立てていましたが、櫻井裁判長は17日付けで退ける決定をしました。 これ以上、被告側に異議を申し立てる手続きはなく、この決定で加藤被告の死刑が確定しました。