リニア・レギュレータでバイアスを生成する 3.3Vの電源電圧で動作するオペアンプ回路には、1.65Vのバイアス電圧が必要になります。しかし、一般的には、ツェナー・ダイオードによって対応できるバイアス電圧(リファレンス)は2.4Vまでです。そこで、電源電圧が3.3Vの回路では、「AD589」や「AD1580」のようなシャント型のバンドギャップ電圧リファレンスが使用されます。それらを使えば、ツェナー・ダイオードと同様の方法により、低インピーダンスで1.225Vという固定電圧を供給することができます。但し、電源電圧の中央値が得られるわけではありません。任意の値のバイアス電圧を得るための最も簡単な方法は、「ADM663A」や「ADM666A」といったリニア・レギュレータを使うことです。図6のような回路を構成した場合、1.3V~16Vの範囲で必要な電圧を得ることができます。つまり、2V~16.5Vの