『トイ・ストーリー』シリーズ3作が一貫して描いてきたテーマはふたつある。今作がすばらしいのは、このふたつのテーマにしっかりと決着をつけ、作品において回答を提示している点だ。『3』に続編としての意義をなにより感じさせるのは、おもちゃたちが悩みつづけ、シリーズを通して問いつづけてきたそのふたつのテーマとしっかり向き合っていることにある。 消費社会における倫理的態度 成熟とイノセンスの喪失 ああ、ダメだこりゃ。こんな陳腐でSterotypeなフレーズを言祝いでいるのを目にした瞬間にこの映画評が評論ではなく、ただの自己満足に過ぎないことを確信した。結論から言うと、ここにあるのは単なる虚栄心である。こいつわ作品を見ていない。映画館に足を運んだりDVDを回したりしてみただけである。映画を見て何かを感じたのではなく、最初から利いた風なことを言ってみたいだけ、美辞麗句を並べる自分に酔っているだけだ。己の言