— PROFILE — 東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程退学、東京大学理学部助手、カリフォルニア大学ロサンゼルス校ポスドク研究員、千葉大学理学部助教授、東京大学地震研究所助教授を経て教授、前地震研究所長。2011年より現職。 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、日本の観測・調査史上最大の地震規模、マグニチュード9.0の超巨大地震でした。この地震は、太平洋プレートが東北日本の下に沈み込むことによって蓄積された数百年分の弾性エネルギーが約3分間で解放されたことによって発生しました。解放された量は、阪神淡路大震災を起こした1995年兵庫県南部地震のエネルギーの約1千倍という膨大なものでした。地震後まもなく1年となる今でも、活発な余震活動が継続し、地震後の地殻変動も継続しています。その日本列島への影響について解説します。 レジュメ [6.9MB]