15日正午ごろ、藤沢駅の歩行者用地下通路に乗用車が誤って進入した。車は地上の出入り口からスロープを下り、地下通路を20メートル近く進んだところで止まった。神奈川県警藤沢署によると、運転していた70代の女性や通行人にけがはなかったが、昼時の混雑時で現場は一時騒然とした。 署や管理者の藤沢駅周辺地区エリアマネジメントによると、現場は駅南口と北口を結ぶ地下通路(全長約40メートル、幅最大約7メートル)。乗用車は南口側の出入り口から進入したという。 入り口付近にいた複数の男性が乗用車を追いかけながら、通行人に避けるよう呼び掛けた。通路の突き当たり付近で停車した後に男性らがドアを開け、エンジンを停止させた。署によると、女性は「南口から北口に行きたかった」などと話している。 現場に居合わせた男性は「地下通路脇の道に入るのかと思ったら、いきなり地下に突っ込んできた。けが人がいなかったのは奇跡的」と話した