続・カンニング受験生の逮捕は「行き過ぎ」という議論は「常軌を逸している」という意見は、常軌を逸している ‐ 杉井 英昭 本稿では、前記事に引き続き、玉井克哉氏の意見に対する反論を試みます。前記事では、玉井氏の意見が、「カンニング受験生の逮捕は適法か否か」という観点からは正当であることを現行法に即して説明した後、しかし問題の核心はそこにないことを示唆し、結論を述べたところで、紙幅を使い切りました。そのため、後半の段落の趣旨は理解されにくかったと思います。そこで、本稿では、前記事の補足を兼ねた説明を致します。 なお、タイトルにはかなりキツい表現を使いましたが、あくまで注目を引く意図に留まり、玉井氏を侮蔑する意図は全くないことを付言しておきます。批判は誹謗とは異なるものであり、対象者の名誉を尊重して行うべきだと思っております。 また、本件には、以下で述べる論点以外にも、「本件受験生による行為の偽