「他力本願でいこう!」と言われたら、どんなふうに解釈しますか? 多くの方はおそらく、「気楽にいこうぜ」「まぁ、いい加減でも誰かが何とかしてくれるだろう」と、そんな意味にとるのではないでしょうか。 「他力本願」という言葉について、今では「人まかせにする」という意味があまりにも広く定着してしまっており、辞書にも「他人まかせにするということ」という意味が載っていますが、本来はまったく違った意味を持っていました。 たりき‐ほんがん〔‐ホングワン〕【他力本願】 1 《他力(阿弥陀仏)の本願の意》仏語。自らの修行の功徳によって悟りを得るのでなく、阿弥陀仏の本願によって救済されること。浄土教の言葉。 2 《誤用が定着したものか》俗に、自分の努力でするのではなく、他人がしてくれることに期待をかけること。人まかせ。 このように、実は「他力」というのは「他人の力」ではなく「仏の力」なのです。したがって、「他力
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