前回は三角錐を使った交差判定でしたが、今回はTomas Möllerのアルゴリズムという数学的な交差判定について書いてみます。これは連立方程式を機械的に解くクラメルの公式を利用して判定します。この方法の利点は平面式を使うことなく交点を求めることができ、かつコードもシンプルになります。 クラメルの公式とは x + y + z = 9 2x + 3y – 2z = 5 3x – y + z = 7 たとえばこんな連立方程式があるとします。中学や高校の数学では、代入したり消去したりして解を求めたと思います。クラメルの公式を使うとそんな面倒なことをせずとも係数だけを使って解くことが出来ます。(クラメルの公式についてはここに解説を書いてみました) さきほどの連立方程式にクラメルの公式を使うと、次のような流れで解くことが出来ます。上の図を参考にしながら流れを追ってみてください。(ちなみに行列式は何を計
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