携帯電話の位置情報や官公庁が持つデータなどを地理情報として統合し、衛星画像から瞬時に引き出して活用する「デジタルアース」の研究を、中部大学(春日井市)が進めている。大規模災害時の避難誘導などに利用でき、同大学は今後5年間で、東海・東南海・南海地震や地球温暖化などをテーマとして研究を進めていく。(柴田永治) 中部大学は昨年4月、国際GIS(地理情報システム)センターを設立。240インチの大型ディスプレー上に、50センチの大きさまで識別できる衛星写真やNTTの地図情報、360度画像を撮影できる情報収集車、無人航空機(UAV)などの情報を組み合わせて表示するデジタルアースルームを設置した。 国際GISセンターの研究が文部科学省の支援事業に採択され、中部大学は研究をさらに進めようと同センターを中核として「知の統合基盤デジタルアース研究センター」を発足させた。これを記念して15日、同大学で「キックオ