紫禁城(しきんじょう、簡体字中国語: 紫禁城、拼音: Zǐjìnchéng、満洲語:ᡩᠠᠪᡣᡡᠷᡞ ᡩᠣᠷᡤᡞ ᡥᠣᡨ᠋ᠣᠨ、転写:dabkūri dorgi hoton)または故宮(こきゅう、簡体字中国語: 故宫、拼音: Gùgōng)とは、中華人民共和国の北京市に位置している明清両王朝の皇室専用の宮殿を指す。 紫禁城は中国瀋陽にあるもう1つの故宮と合わせて「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」という名称で、ユネスコから文化遺産に登録されており、総面積は7万2千平方メートルの世界最大の木造建築群として知られている。別称の故宮とは「古い宮殿、昔の宮殿」という意味だが、現代に入るとほとんどの部屋が故宮博物院に吸収されて博物館として扱われている。孔廟・岱廟と並ぶ中国三大宮廷建築の一つとも言われている[1]。紫禁城も2024年7月27日に登録されたもう一つの世界遺産「北京中軸線:中華の理想的秩序を示す建