住宅の軒先などで巣作りをするツバメの成育状況を日本野鳥の会が調査したところ、都市部では住民が巣を撤去するなどして1回の繁殖で巣から巣立つひなの数が平均で4羽を下回り、将来、減少が懸念される水準になっていることが分かりました。 調査は一般の人から巣の観察記録をインターネットで送ってもらうかたちで行われ、沖縄を除く全国796の市区町村から5115件の情報が集まりました。 このうち巣立ちまで観察できた、およそ2400件について1回の繁殖で巣立ったひなの数を調べたところ、農村部で平均4.29羽だったのに対し、都市部では平均3.89羽にとどまりました。平均が4羽を下回ると今後、繁殖に失敗したり日本に渡って来る数が減ったりして、将来、国内のツバメの減少が懸念される水準だとしています。 特に都市部では巣立ちができなかった462件のうち、カラスやネコなどに襲われたケースが25%となったほか、住民などが故意