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親の信仰の影響を受けて育つ「宗教2世」。安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに、多くの当事者がその体験を語り始めています。信仰とは、家族とは、生きるとは。寄せられた「声」をシリーズで届けます。 声を聞いて・宗教2世（2）マリコの場合 小学生の時、信者仲間の中では「無敵」だと思っていた。誰よりも早くバプテスマ（浸礼）を受け、夏休みも、冬休みも伝道に多くの時間を費やした。塾には行ったことがないけれど、勉強もよくできた。それなのに、いつも「死にたい」と思っていた。いつか「楽園」が来たら楽しくなる――そう信じていた。 大阪府内に住むマリコ（仮名）＝30代＝は、キリスト教系の新宗教「エホバの証人」の元2世信者だ。かつて信者としてエリートコースを目指したが、ある時を境に教団から離れた。 今は臨床心理士として子どもを支えるマリコは、どのような人生を歩んできたのだろうか。 小学生で伝道者に マリコは幼少時か