10年後のWEB業界はどうなっているだろう? その問いに明確な答えを出せる人なんて存在しない。でも、ビジョンを築き、そこに向かい前進することはできる。この世界で関西の雄として知られるワン・トゥー・テン・デザインは、いま京都・東京の両拠点で活躍し、サイト制作から遊園地向けアトラクションまで手がける「インタラクティブスタジオ」だ。そんな彼らがさらなる飛躍を目指して決めた、創業14年目のいくつかの変革。同社のキーパーソンふたりに話しを伺うと、ものづくりに対する並々ならぬ情熱はもちろん、10年後のこの世界を見据えた「未来」が浮き彫りになってきた。 (取材・文:内田伸一 撮影:菱沼勇夫) プロダクションは「スタジオ」へ進化していくべき。 ワン・トゥー・テン・デザイン(以下、1-10)は1997年、代表・澤邊芳明さんが学生時代に京都のアパートの一室で開業し、やがて全国区へとその活躍の場を広げていった。