「どうすれば、直接お取引ができるようになりますか」 と出版社の課長さんに訊ねたら、 「うちは、実績主義だから・・・・来世紀中はちょっと難しいかもよ」 冷たいコトバを引きずりながら、 広告稼業とは斯くも面白くないものか、と嘆いていました。 95年3月、僕が営んでいた日広は雑誌専門、総勢4名の小さな広告会社でした。 そして雑誌広告という商売は、そんな泡沫会社には冷たいシマでした。 新しい会社だから出版社とまだ取引はない。 取引実績がないから直仕入れはできない。 廻し代理店さんを間に入れても、いいスペースは取れない。 だからナショナルクライアントは扱えない。 本誌記事内容と連動した企画広告も、観音開きや特色印刷などの斬新な表現アイデアも、実現できません。 仕入れの改善にまったく見通しが立たないのは、雑誌広告の業界ヒエラルキーが成熟しきっているからでした。 その隙に滑り込む間もない現実を突きつけら
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