<moku-go> 米国アリゾナ州で民主党下院議員の集会で男が銃を乱射した。9歳の少女ら6人が死亡し、議員らが重傷を負った。保守派の「ティーパーティー(茶会運動)」が活発な土地柄だった。米国社会の深刻な政治的対立を示す事件である。 著名な経済学者、プリンストン大学のクルーグマン教授がニューヨーク・タイムズ紙のコラム(9日付)で「事件は起こるべくして起きた」と強く警告している。 リベラル派の教授は、遠慮なく保守派、右翼、共和党過激派を批判する。彼らが扇動する「憎悪の空気」が社会にあふれ、反対意見を抹殺せよという排他主義が横行している。民主主義が危ういと。 教授の議論で目を引くのは放送メディアに対する厳しい批判だ。「ラジオや一部のテレビ」が、商売で憎悪をまき散らしているのだという。乱射事件担当の保安官の言葉を引用している--「朝から晩まで、ラジオやテレビがひどい言葉を流している」。 どれほどひ