咽頭腫瘍の手術で声帯を失い、機械を喉元に当てて電子音声で会話している山形県酒田市の本間正巳市長に関し、市議会第3会派「市民の会」は16日の議会運営委員会で、市政への影響が懸念されるなどとし、本間市長の辞職勧告決議案を検討するよう求めた。 「声が聞き取りづらい」との論旨で根拠が不明瞭なことから、他会派は同意せず、市議会として提案しないことを確認した。 「市民の会」所属の武田恵子委員が「全国市長会や県との折衝で意思が十分に伝わるのか。 市長答弁の趣旨確認や補足説明が必要になる」などと述べ、決議案提出の検討を要望した。 これに対し各会派は「今、この問題を取り上げる必要はない」「同意はできない」と回答。 後藤仁委員長は「復帰したばかりの市長には粛々と業務をしてほしいとの思い」と総括し、提案を退けた。 「市民の会」の論法は、健常者でなければ市長にはなれないという差別主義者の論法。 江口暢子、 武田恵