2008年。消費者や企業といったユーザーがクラウドで実行できるコンピューティング・サービスの種類や規模は,猛烈に拡大している。AmazonやGoogleが,相次いで彼らの運用するデータセンター(=クラウド)を第三者に開放し,誰もがクラウドの上で,自由にアプリケーションを開発・実行できるようになったからだ。 先駆けとなったのは,Amazonが2006年12月に開始した「Amazon EC2」。続いて2008年2月には,CRM(Customer Relationship Management)のSaaSベンダー 米Salesforce.comが,同社のデータベース基盤を使ったカスタム・アプリケーションを第三者が開発できる「Force.com」の提供を開始した。2008年4月には,Googleが第三者のWebアプリケーションをホスティングする「Google App Engine」を始めた。 開発
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