家電量販店のノジマが、富士通子会社のニフティが手掛ける個人向けのインターネット接続事業の買収に向け調整していることが14日、分かった。ネット接続サービスの顧客を取り込み、家電販売のほか製品サポートなど課金サービスを拡大するのが狙い。買収額は250億円程度とみられ、ノジマと富士通は2016年度中の最終合意を目指している。 富士通は16年7月、ニフティを完全子会社化。同社の企業向けクラウドサービス事業を残し、約134万人(16年3月末)の契約を持つ個人向けネット接続サービスに関しては売却を検討していた。買収にはKDDIなども名乗りを上げていたが、ノジマは価格面で好条件を示し、富士通と協議を進めている。