台湾から関西国際空港に向かっていた格安航空会社(LCC)「バニラ・エア」の機内にあるトイレ2カ所で9日、金塊数十キロが見つかったことが、捜査関係者などへの取材で分かった。密輸グループが台湾から国内に持ち込もうとした可能性もあり、大阪税関などが経緯を調べる。 捜査関係者などによると、金塊が見つかったのは9日早朝に台北を出発し、午前8時半過ぎに関空に到着した便。飛行中に機内を見回っていた乗務員が、機内後方のトイレ内に不審な布袋が隠されているのを見つけたという。 関空に到着後、同社から連絡を受けた大阪府警や大阪税関が布袋の中身を調べると、金塊のようなものが大量に入っていた。後方のもう1カ所のトイレからも同様に布袋が見つかり、いずれの中身も金塊であることが確認されたという。 同機は奄美空港(鹿児島県)に向け、午前10時前に関空を離陸する予定だったが、機内の調査などで約4時間、出発が遅れた。