函館での撮影に臨んだ綾野剛と池脇千鶴[映画.com ニュース] 故佐藤泰志さんの名作を綾野剛主演で映画化する「そこのみにて光輝く」の本ポスターが完成し、映画.comが入手した。「すべての終わり、愛の始まり」というキャッチコピーが掲出され、北海道・函館の短い夏に注がれるかけがえのない光が、主演の綾野剛、ヒロインの池脇千鶴を優しく包み込むビジュアルになった。 同作は、函館出身の作家で何度も芥川賞候補に名を連ねながら受賞がかなわず、41歳で自ら命を絶った故佐藤泰志さんが1989年に発表し、第2回三島由紀夫賞の候補となった唯一の長編小説を映画化するもの。呉美保監督のメガホンのもと、愛を捨てた男・達夫と愛を諦めた女・千夏の出会い、底辺で生きる家族を慈しむような眼差(まなざ)しで描く。 映画は、仕事を辞めブラブラと過ごしていた佐藤達夫は、粗暴だが人懐こい青年・大城拓児(菅田将暉)とパチンコ屋で知り合う