細田守『バケモノの子』初日にいってきた。散々映画館にかよっていながら、初日に駆けつける作品なんてほとんどない。やはり『空より淡き瑠璃色の』で橋本カツヨに惚れた身としては、いくら『時をかける少女』で絶望して、『サマーウォーズ』崖から突き落とされたとしても『おおかみこどもの雨と雪』で、ゴミ収集車に放り込まれても…。『バケモノの子』は這ってでも初日に行かねばならぬ。「生きねば」と。 『バケモノの子』そこには、橋本カツヨなんていない。『時かけ』『サマウォ』『おおかみ』と続く「カツヨ・イズ・デッド ザ・ファイナル」といったところだ。そして物語の最後に「闇」を切り裂くように、これはカツヨ殺しなんだと。結婚と子どもの誕生。彼は橋本カツヨを殺すことで、完全なる”親”になり、残った遺体を埋葬しスーツをビシッと決めて都会へいく。『バケモノの子』これは、橋本カツヨとの決別を覚悟した細田守の物語だったんだ。 さて
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