よくある質問 投資家が集まるセミナー的なイベントで、筆者がよく受ける質問に「なぜ外国債券をポートフォリオに入れないのですか?」というものがある。 その前段として、国内債券については、長期金利(10年国債の流通利回り)が日銀の金融政策によってほぼゼロ%に固定されていて、期待リターンが小さいにも関わらず、インフレ目標「2%」が達成された時には、国債の利回りが上昇し、すなわち価格が下落するので、損のリスクばかりが大きいと理解して、「割りが悪い」と思う投資家が少なくないようだ。 補足すると、 (1)過去には、株式と債券を組み合わせると、リスクのバランスが良かったというデータをみて国内債券も持とうとするのは如何か。過去のデータはあくまでも過去のものなので今後に起こりそうなことのリアリティの方に、より注目すべきだ。 (2)「株式と債券を組み合わせるのが運用のセオリーだ」という見解に基づいてバランスファ