米大リーグ・ツインズ傘下マイナーから日本球界復帰1年目の今季、阪神・西岡剛内野手(29)はチームを勢いづけ、3年ぶりのAクラスに導いた。そんなリードオフマンのロッテ時代に、打撃コーチとして、史上4人目となる年間200安打達成を支えたのが本紙評論家の金森栄治氏だ。1月の合同自主トレにも招かれて指導した恩師による独占インタビュー前編は、激動の1年間を振り返る。 (構成・笹森倫) ──シーズンを終えて 「ホッとしてます。米国から成績を残せず帰ってきて、阪神に獲ってもらったが、ファンにも賛否両論あった。これでまるっきり成績を残せなかったらと思うと…。率直にいって今年1年は恐怖心と戦っていました」 ──オレも阪神にいたからわかる。久しぶりの日本の野球は 「米国と日本の野球は違う。ストライクゾーンも2年間離れてブランクを感じた。(同じく今季日本球界に復帰した)福留さんも、長く離れるほど戻るのは難しかっ