【ロンドン=木村正人】「メディアの必要性は増しているが、おカネは使いません」−。ロンドンの高校に通うごく普通の男子生徒(15)による、10代の携帯電話やインターネットの使用実態をまとめた報告書が、ファンド・マネジャーや情報通信企業のトップの間で大きな反響を呼んでいる。 この生徒は、学校の休暇を利用して米金融グループ、モルガン・スタンレー欧州調査部門で研修したマシュー・ロブソン君。 同社が研修生に「10代の子供たちがどんなメディアに親しんでいるか」についてまとめさせた。ロブソン君の報告書が洞察力に富んでいたため、投資家向けレターに掲載したところ、普段の5〜6倍の問い合わせがあったという。 報告書によると、10代はメディアを友人と会話を交わす手段とみなして、インターネットなどに接する時間を増やしているが、おカネを使おうとは思っていない。有料の新聞を読んでいる10代は皆無で、値段の安い大衆紙か、