印刷 石巻―矢本間で運転再開し、陸前山下駅に到着した仙石線の車両と、お祝いに集まった住民ら=16日午前8時54分、宮城県石巻市、金川雄策撮影 津波で大きな被害を受けたJR仙石線が16日、石巻(宮城県石巻市)―矢本(東松島市)間で運転を再開した。ただ、途中区間は被害が大きく、仙台、石巻両市を結ぶ全線の開通は見通しが立っていない。 始発の列車は午前5時55分に石巻駅を出発。早朝から鉄道ファンも訪れた。変電所が被災したため、走るのはディーゼル車。マンガで町おこしを進める石巻にちなんで、車両にはアニメの主人公たちの絵をあしらっている。 列車は15分ほどで矢本駅に到着。不通区間は代行バスに乗り換え、松島海岸駅(松島町)から再び仙台行きの列車に乗る形になる。弓道の練習のため、始発で石巻から仙台へ向かった高校生は「朝はゆっくりできる」とうれしそうだった。仙台から石巻へ通学する高校生は、代行バスが渋