■戦後の復興期に似ている? 東日本大震災発生直後、というよりは発生から1〜2週間後位と言ったところだろうか、あまりに規模の大きな災害の実態がわかればわかるほど、私は(おそらく私以外の多くの人も)太平洋戦争後の状況を現状に重ねて目の前で起きていることを評価して今すべきことをイメージし、今後起こるであろうことを予想していたように思う。実際、長期的な不況の混迷が深まる一方だった日本に、本来経済的にも非常なマイナス効果をもたらすであろう震災も、その中に国民の一致団結する姿勢が見られ、一からやり直そうという開き直りに奇妙なほどの明るさもあり、これなら復興需要が梃になって日本経済も反転して、戦後の高度成長とまでは言わないまでも、成長軌道を取り戻すこともあり得るのではないかさえと感じたものだ。 ■関東大震災の方が似ている! だが、震災後に起きて来る出来事をずっと追っていくうちに拭えなくなってきた違和感に