俳優、片岡鶴太郎(54)が東京・池袋三越で開催中の個展で、盗難事件が発生していたことが13日、分かった。 【写真で見る】盗難にあった片岡鶴太郎作の黒楽茶碗「賀陽」 事件が発覚したのは9日午後5時。自身製作の絵画や着物、書など200点近くの作品から、黒楽茶碗「賀陽」だけが消えていた。焼き物コーナーは出口付近に展示されているが、同作だけは鶴太郎の演出で入口奥の屏風と一緒に飾られていた。当時、入口に2人のスタッフ、警備員は出口と巡回役に1人ずつを配置していたが、誰も気づかなかったという。 鶴太郎はこの日、サンケイスポーツの取材に「驚きました。一昨年に作って、今回のために温めていた作品でした。お客さまに近くで見ていただこうと、手の届きそうなところに置いていたんです」と説明。販売目的ではないために価格はつけていないが、本人にとって思い入れの強い逸作だったという。 個展は15日まで開催。警察へ