中国失速、鉱業に打撃=金属相場安で人員削減 【ロンドン時事】中国経済の失速が鮮明になるにつれ、金属相場の下落基調が強まっている。金属価格の代表的な指標であるロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月物は7日、2009年7月以来の安値に落ち込んだ。価格安で業績の悪化した鉱業各社が人員削減に乗り出す中、生産国の政府は雇用を維持しようと懸命だ。 銅相場は11年2月、金融危機後の世界経済を2桁前後の成長率でけん引していた中国からの旺盛な需要を背景に、過去最高値となる1トン=1万ドル超を付けた。だが、その後は中国の成長減速に歩調を合わせる形でずるずると下落、7日には一時5121ドルと、約4年半でほぼ半値になった。 中国の株価急落や経済指標の悪化などマイナス材料に事欠かず、市場関係者からは「何が相場を支えるのか分からない」(英金融商品取引会社)とため息が漏れる。 終わりの見えない相場安は鉱業各社の業