私たちは、地球から農作物や水、木材や鉱物などさまざまな資源を取り出し、加工して消費することで暮らしや経済活動を営んでいます。私たちの暮らしや経済・社会から出るごみ(CO2やさまざまな廃棄物)は、地球に吸収してもらっています(宇宙に捨てるわけにはいきませんので!)。 さて、私たちの経済活動を「供給源」かつ「吸収源」として支えてくれている地球は、46億年前に誕生して以来、大きくなっていません。つまりその大きさには限りがある――「有限」なのです。 私たちの経済活動は、有限の地球から資源を取り出し、廃棄物を吸収してもらって成立している限り、無限に増大することはできません。地球の「供給源」も「吸収源」も有限だからです。経済が成長していけば、いつか必ず、地球の限界にぶつかります。 この50年間に世界経済は5倍以上に成長しました。それに伴い、食糧の生産量は約2.5倍に、水の使用量は2倍に、パルプと紙の生