国連安全保障理事会の専門家パネルは北朝鮮に関する報告書を公表し、北朝鮮が核とミサイル開発を継続し、日本などアジアの仮想通貨市場へのサイバー攻撃や船から船に積み荷を移し替える方法で、違法に資金や資源を獲得していると指摘しました。 それによりますと、北朝鮮のニョンビョン(寧辺)にある核施設は今も稼働しているとしたうえで、その根拠について去年2月から11月までに撮影された衛星写真から、排水溝を掘削している様子が確認できたほか、軽水炉の近くに新たな建造物を発見したとしています。 また、首都ピョンヤン近郊のカンソンに核燃料のウランを濃縮する施設があるとみられ、近くでウランの採掘作業が継続されているとして、新たな核施設の存在にも言及しています。 一方、資金の獲得については、洋上で船から船に石油製品などの積み荷を移す、いわゆる「瀬取り」の疑いで、50隻の船舶と160社の船会社を調査しているとしたうえで、