ハイチ首都ポルトープランスで警官とギャングが対峙する中、自宅から逃れる住民/Ralph Tedy Erol/Reuters (CNN) ここ数週間、想像を絶する混乱がハイチを襲っている。元々悲劇や苦難と無縁ではない国だが、今回現地から届く画像は生々しく、心を乱される。銃を携えてうろつく集団に家を追われる人々が、わずかばかりの所持品を握りしめ、路上で弾丸をよけている。身の安全を確保しようと必死だ。先々週末、米国大使館は、他の国の外交使節や国際的な利益団体と共に、ハイチからの脱出を開始した。 公共の秩序は崩壊し、警察の保護はほとんど受けられない。軍隊は兵士の数でも武器の数でも劣り、政府は事実上存在しない。国のリーダー、アンリ首相はプエルトリコで何日も立ち往生しており、先週には辞任の意向を明らかにした。移行評議会の設置後に職を辞するとした同首相は、「ハイチには平和が必要だ。ハイチには安定が必要だ
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