気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 2000年に開催された世界最高峰のヨットレース「第30回アメリカズカップ」の予選、1回戦、2回戦で日本チーム「ニッポンチャレンジ」の戦績はパッとしなかった。 予選に先立って練習試合もほとんどできず、セーリングチームが実践抜きのぶっつけ本番で挑んだことが大きかったのだろう。格闘技のようなマッチレースの戦い方に慣れない日本チームは、予選に参加した11チーム中5位くらいをウロウロするばかりだった。 その時に恐れていたのは、チームのメンバーが戦績を「こんなものだ」と思ってしまうことである。流れを変えなければ、このままずぶずぶと負けが込んでしまいそうな雰囲気だった。 幸いなことに、2回戦が終わってから3回戦が始まるまで、10日間ばかりの期間があった。私