太陽電池用バックシートが活況 2010年に市場倍増へ 相次ぐ新規参入 価格・安定供給が成否のカギ 太陽電池モジュールの重要部材のひとつであるバックシート業界が活況だ。長い実績を誇るフッ素樹脂に加えて、フッ素コートやPET系材料の提案が相次いでいる。背景にあるのは世界規模で続く太陽電池の生産拡大。バックシートの市場規模は2010年には倍増すると予測されており、ビジネスチャンスとばかりに参入企業が増えている。最も重要な要求性能である水蒸気バリア性に加えて、適正な価格、さらには需要に応じた安定供給に応えることができるかどうかがバックシートビジネスの成否の決め手になりそうだ。 太陽電池、例えば現在主流の結晶シリコン太陽電池は、200μmを切る非常に薄いシリコンウエハーを用いてセルを作っている。そして、セルは外部からの物理的な衝撃に極めて弱い。 この脆弱なセルを保護するため、太陽電池モジ