今回の地震は、太平洋プレート(岩板)が陸側のプレートに沈み込む境界で起きた地震とみられる。大きな津波が起きやすいスマトラ沖地震(2004年)などと同じタイプで、東北地方で想定されてきた以上の地震だった。 当初の震源は宮城県沖だったが、福島県沖や茨城県沖でも余震とみられる地震が起きている。気象庁は、岩手県北部から福島県、茨城県の県境まで長さ約400キロにわたって断層が破壊したとみる。 八木勇治・筑波大准教授の解析では、今回の地震は長さ600キロ、幅200キロの範囲の断層が破壊して起きた。3カ所で大きな破壊が起き、大きいところで8メートルずれ動いたと推定される。 気象庁によると今回の地震のマグニチュード(M)は8.8、米地質調査所(USGS)はM8.9と発表している。東海、東南海、南海地震が連動し、東海地方から四国沖までのプレート境界が破壊した1707年の宝永地震はM8.6〜8.7と考え