私世代の青春のシンボルともいえる存在の吉田拓郎が年内で音楽活動を終えることを発表し、私と同じく彼に影響を受けた世代の人たちがザワザワしています。 私が吉田拓郎(最初はひらがなで「よしだたくろう」でした。)を知ったのは1970年高校1年生の時で、一足先にまだブレイク前だった彼のファンとなっていた同級生から教えてもらいました。 初期の頃の拓郎は「イメージの詩」「人間なんて」といったメッセージ性の強い歌も歌っていたのですが、一気に世に出たのは「結婚しようよ」「旅の宿」「今日までそして明日から」という、自身の生き方や恋愛体験などをテーマにした、当時としては斬新な歌がヒットしてからでした。 そしてそれは従来のフォークファンから「大衆に迎合した軟弱な歌」とか「商業主義」とか、更には「裏切り者」「堕落した者」などのひどい言葉を投げつけられることにもなったのです。フォークグループが複数参加するジョイントコ