働く女性・シニアの増加などにより、厚生年金保険の加入者が増加傾向にあります。公的年金の支給開始年齢引き上げによる高年齢者雇用安定法の改正も影響があるかもしれません。今回はこの厚生年金の被保険者についてみていきます。また保険料と受給額についても触れていきます。 厚生年金被保険者、もっとも多い産業とは? 厚生労働省年金局の「厚生年金保険 業態別 規模別 適用状況調」(2019年)によると、2019年9月1日現在の船舶を除く適用事業所数は238万か所となっています。前年と比べて4.6%増加しています。被保険者数は4,047万人です。その内訳をみてみましょう。 厚生年金被保険者 男性・・・2,496万人 女性・・・1,550万人 1事業所当たりの被保険者数・・・17.0人 また男女別の人数は分からないのですが、短時間労働者は45万6,000人となっています。 では、厚生年金被保険者がもっとも多い産