7月28日(火)、私は新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受けた。私は30代・都内在住のフリーライターだ。正直、うかつだったとしか言いようがない。うがいや手洗い、マスクの着用など最低限の感染対策は行っていたが、それでも感染してしまった。発症から陽性判定、ホテル療養に至るまでを振り返りたいと思う。 7月17日(金):体調の異変 私はライター業のほかにも、知人が経営する飲食店で働いている。だいたい週2、3回の頻度で出勤していて、体調の異変が感じたのは、ちょうど勤務日だった。 店はコンセプトカフェ(通称:コンカフェ)と呼ばれる業態で、キャバクラやホストクラブと同様「接客を伴う飲食店」とされている。コロナ禍のこのご時世、集団感染の温床として槍玉に挙げられることが多い業態なのだが、店としてはスタッフのうがい手洗いを徹底したり、お客さんにも入店時の手指のアルコール消毒、マスク着用をお願いしたり、来店人
HOME > 医療現場で起こっていること > 第14回 特別対談 加藤友朗コロンビア大学医学部外科学教授 「いま、専門家に求められているものとは」 ヒューモニー特別連載 第14回 特別対談 加藤友朗コロンビア大学医学部外科学教授 「いま、専門家に求められているものとは」 2020年08月24日 掲載 スピーカー 讃井將満(さぬい・まさみつ)教授 集中治療専門医、麻酔科指導医。1993年旭川医科大学卒業。麻生飯塚病院で初期研修の後、マイアミ大学麻酔科レジデント・フェローを経て、2013年自治医科大学附属さいたま医療センター集中治療部教授。2017年より現職。臨床専門分野はARDS(急性呼吸促迫症候群)、人工呼吸。研究テーマはtele-ICU(遠隔ICU)、せん妄、急性期における睡眠など。関連学会で数多くの要職を務め、海外にも様々なチャンネルを持つ。 「事実を正確・客観的にとらえ、理性的に判断
4月に新型コロナウイルス感染症を患った俳優のアリッサ・ミラノが、回復から約4カ月が経った現在も「大量の抜け毛」をはじめとする複数の“後遺症”らしき症状に悩まされていることを告白した。(フロントロウ編集部) 新型コロナ罹患のアリッサ・ミラノが悩む「後遺症」 ドラマ『チャームド〜魔女3姉妹〜』や映画『ニューイヤーズ・イヴ』などへの出演で知られる俳優のアリッサ・ミラノ(47)は、2020年の3月から4月にかけて、新型コロナウイルス感染症(Covid-19)らしき症状が出たため、CPR検査と抗体検査を受検。 その時は、いずれも陰性と結果が出たが、その数カ月後に再び抗体検査を受けたところ、陽性と判定。やはり、新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになった。 ツイッターを通じて、当時の病状について「あんな類の病にかかったことはなかった。体のすべてが痛んで、匂いがしなくて、胸の上に象が座っているみ
「退院して2か月ほど経ちますが急に37℃前後の微熱が出たり、頭痛が続く毎日です。とても全快とは言えません」 そう打ち明けるのは、都内在住の20代女性Aさんだ。 国の緊急事態宣言が解除された後、新型コロナウイルスの陽性が確認された彼女は、入院中に下痢や頭痛が生じ、味覚や嗅覚も失った。幸い、重症化せず2週間で退院できたが、想像以上に長引いているのが「後遺症」だ。 「味覚は戻ったんですが、逆に過敏症状に悩まされています。塩味や辛味、濃い味に敏感になりました。ようやく社会復帰できたのに、いつまでこの後遺症が続くのかと絶望する毎日です」(Aさん) 新型コロナ感染の再拡大とともに、Aさんのような人たちが急増している。 ◆後遺症の組み合わせは多岐にわたる 7月に米国の医学誌「JAMA」に掲載されたイタリア・ジェメッリ大学病院などの研究では、退院患者143人を追跡調査した。その結果、回復から平均2か月の段
新型コロナウイルスの超微構造形態。米疾病予防管理センター提供・作成(2020年2月3日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News 【AFP=時事】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者に神経系の合併症リスクがあることは知られているが、英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の医学研究チームは8日、せん妄や神経系の損傷、脳卒中など命の危険がある合併症は当初考えられていたよりも一般的で、軽症の患者にも深刻な問題を引き起こす恐れがあると警鐘を鳴らした。 【写真】新型コロナで右足切断のブロードウェー俳優死去 41歳 学術誌「ブレイン(Brain)」に発表された論文によると、COVID-19と診断された入院患者と感染疑いの患者合わせて43人の神経系の症状を調べたところ、一時的な脳機能障害が10例、脳の炎症が12例、脳卒中が8例、神経系の損傷が8例見つかった。 脳の炎症が確認さ
<オランダの医師たちがビタミンKと新型コロナ症状緩和に関連性を見出したことから、にわかに注目が集まっている ......> 新型コロナは感染後、基礎疾患や高齢により悪化しやすいが、ふだんの栄養状態も関係すると言われている。欧州臨床栄養代謝学会(ESPEN)は早くから、新型コロナ患者のための栄養ガイドラインを提示していた。 なかでも注目されているのは、動脈や骨の健康に欠かせないと言われるビタミンKだ。昨年くらいから健康に敏感な人たちのあいだで密かなブームとなっていたようだが、さらにこの度、オランダの医師たちがビタミンKと新型コロナ症状緩和に関連性を見出したことから、にわかに注目が集まっている。 K1とK2があるが、体内吸収率のより高いK2が非常に多く含まれる納豆が特に注目されている。 ビタミンKの欠乏と症状悪化の関連性 栄養バランスと適度な運動が免疫力を高めることはよく知られているが、どうや
「論座」に新型コロナウイルス感染症を疑う症状を経験したジャーナリスト、佐藤章氏による記事が掲載された。患者さんの視点で気持ちの推移やPCR検査の経験を伝える良い記事である。 ■私はこうしてコロナの抗体を獲得した《前編》保健所は私に言った。「いくら言っても無駄ですよ」 - 佐藤章|論座 - 朝日新聞社の言論サイト ■私はこうしてコロナの抗体を獲得した《後編》PCR検査の意外な結果、そして… - 佐藤章|論座 - 朝日新聞社の言論サイト ただ、医学が専門ではない方が書いたため仕方のないこととは言え、いくつか医学的な誤りが散見される。誤解が広まると感染防御の点から弊害が生じることが懸念されるため、ここで指摘しておく。 症状出現から1回目の抗体検査まで ことの経過は3月29日の深夜12時前に38度の発熱から始まる。適切に家庭内隔離が行われた後、2日間は37度5分前後と微熱が続き、4月1日には平熱と
私はこうしてコロナの抗体を獲得した《前編》保健所は私に言った。「いくら言っても無駄ですよ」 恐らくはジャーナリストとして初めてであろう「私のコロナ体験記」 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 「コロナからの脱出生還記」と銘打って大々的に書けないわけでもないが、そのようなことはやめて、まずは事実だけを淡々と書き記しておこう。恐らくはジャーナリストとして初めての体験記になるだろうから、何かの役には立つかもしれない。 4月21日午後3時過ぎ、私は東京・新宿の駅ビル7階にあるナビタスクリニックを訪れていた。用件は、新型コロナウイルス(COVID19)の二度目の抗体検査を受けるためだった。 まずはコトの発端から経緯を記録していこう。 38度の発熱は3日目にして平熱に戻った 私は3月27日と28日に連続して「論座」に出稿した。28日に出した記事『緊急事態宣言が目前に迫
私はこうしてコロナの抗体を獲得した《後編》PCR検査の意外な結果、そして… 恐らくはジャーナリストとして初めてであろう「私のコロナ体験記」 佐藤章 ジャーナリスト 元朝日新聞記者 五月書房新社編集委員会委員長 『私はこうしてコロナの抗体を獲得した・前編/保健所は私に言った。「いくら言っても無駄ですよ」』に続く後編です。 PCR検査の検体採取は辛い。結果はまさかの… 発熱してから11日目の8日午前、自宅から歩いて20分ほどの総合病院に向かった。この総合病院にはまったく別の用事で何度も来ているが、普段の入り口とは全然別の通用口のようなドアから、待合室代わりになっている廊下に入った。 ドアの足ふきマットが土でかなり汚れていた。廊下には3メートルほどの距離を置いて、それぞれ番号を振った椅子が置いてある。 消火器の前の1番の椅子を割り当てられた私は、そこで1時間ほど待った。中からは、なぜか患者が看護
東京都では2日、新型コロナウイルスの感染者が新たに34人報告されたことを受けて、「東京アラート」が発令。感染拡大への不安の声が広がっている。 手作りの布マスクを使用している人も多いだろうが、そんな布マスクを医療用マスクに匹敵するレベルにまで高める画期的な方法が注目を集めている。 手作りの布マスクで新型コロナウイルスの予防は可能?最近、アメリカの疾病対策予防センター(CDC)が、新型コロナウイルス流行時のマスク着用についてガイドラインを更新した。それによると、買い物などで物理的な距離を保つことが難しい場合は、布製のカバーやマスクを着用することが推奨されている。 マスクの供給不足が続く中で、多くの人が布マスクを手作りしているのが現状だ。しかし、洗って再使用できる手作りの布マスクでは実際に効果があるのかどうか不安が残る。 新型コロナウイルスは、感染した人が咳やくしゃみ、会話などをするときに出る飛
コロナ禍が欧州に広がる前の2020年1月31日、英国が欧州連合(EU)から離脱し、11か月の移行期間に入った。欧州はいま、どのようにコロナ禍に対応しているのか。「ビッグ3」と呼ばれる英仏独の一角が抜け落ちたあと、EUはどこに向かうのか。EU研究の第一人者、北大公共政策大学院長の遠藤乾さんに話を聞き、仏・独それぞれに長く住むお二人に語っていただいた。 対応が分かれた欧州 5月20日、ZOOMでインタビューした遠藤院長は、開口一番、欧州主要国の対応を三つに分けて説明してくれた。 第一はイタリア、スペインのコロナ禍「先行組」、第二はドイツ、英国などの「後発組」、そしてスウェーデンに代表される「独自路線組」だ。後発組は、比較的対応がしっかりしたドイツと、混乱の末に多くの死者を出した英国が対照的な結果になった。フランスは「先行組」と「後発組」のドイツの中間あたりに位置づけられる、という。 イタリア、
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