新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、「岩盤」とも言われる医療の規制に風穴が開いた。 【写真】マスクもおしゃれに 政府は対面を原則としていた初診について、感染収束までの措置としてパソコンやタブレットなどオンラインを通じた受診を解禁。院内感染を懸念する現場の声に押され、日頃は強硬な日本医師会(日医)も譲歩を余儀なくされた。 「今は非常時モードです。その意識を共有していただきたい」。今月初め、首相官邸にほど近い中央合同庁舎を訪れた日医の横倉義武会長に、内閣府幹部はこう迫った。 話題はオンライン診療の一段の緩和。受診歴のない患者の初診は解禁を認めない立場の横倉氏だったが、いつになく譲らない幹部の姿勢にひとまず矛を収めた。 オンライン診療は2018年度から公的医療保険が適用されている。ただ、原則として「慢性疾患で3カ月以上の対面診療」を経た場合に限られ、実施病院はごく一部にとどまる。 高いハー