喫煙者が肺ガンになるリスクが高いことは、疫学的に立証されています。喫煙者の集団と、非喫煙者の集団を比較して、喫煙者集団に肺癌になる人が多かったのです。globemao2さんの「喫煙者は労働者が多く、労働者は他の有害ガスも吸っているのではないか」という疑問はもっともです。他にも、喫煙者は低学歴が多いかもしれませんし、不健康な食生活をしているかもしれません。 「職業」「学歴」「食生活」などを、疫学では交絡因子と呼びます。本当は喫煙は肺癌のリスクではなく、交絡因子が真のリスクであるかもしれません。しかし、疫学者は、交絡因子の影響を取り除く方法を持っています。非常に単純なやり方は、同じ職業内での喫煙者と非喫煙者の集団を比較します。もし、喫煙は肺癌のリスクを上げず、喫煙者に他の有害ガスも吸っている労働者が多いがゆえにそう見えるだけだとしましょう。その場合、労働者の喫煙者集団と、労働者の非喫煙者集団を