国内最高峰の芸術大学「東京藝術大学」。数々の著名芸術家を輩出し、その偉勲はファッション業界でも高い評価を受けている。現在設置されているのは美術学部、音楽学部の2学部で計約3,000人の学生が在籍。意外に多いように感じるかもしれないが、東京大学の学部学生数が約14,000人ということを考えると選びに選び抜いた少数エリート制を敷いていることがわかる。そんな藝大の学科を見るとファッション・服飾科が見当たらない。似たような雰囲気のデザイン科があるのみ。これはなぜなのか。 ジョン・ガリアーノや故アレキサンダー・マックイーン、ステラ・マッカートニーといった世界的デザイナーを多く輩出するセントラル・セント・マーチンズ(セントマ)。EU離脱もなんのそのと、クリエーションに集中する学生達がファッション名門校の矜持を感じさせる。だが同校は、実は総合芸術大学。ファインアートから演劇まで幅広い分野を取り扱っており
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