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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (2)

  • 台風の科学

    ニューヨークに致命傷を与えたのは満潮だった。ハリケーン「サンディ」と満潮が重なったため、いわゆる高潮によりニューヨークに潮がなだれこんだのだ(NHK NEWS WEB[ぜい弱さを露呈 米のハリケーン被害])。 テレビ映えのする強風や豪雨が着目されるが、書では高潮災害の恐ろしさを強調している。過去100年間の台風被害の最大のものは、1959年の伊勢湾台風における高潮によるものだ。過去10年間を見ても、2005年ハリケーン・カトリーナの死者1200名、2007年のサイクロン・シドルの死者4000名、2008年のサイクロン・ナルギスの10万人を超える死者は、すべて高潮によるものだ。 書は、高潮発生のメカニズムをこう解説する。 地上気圧の低下による海水の吸い上げ 強風による沿岸への海水の吹き寄せ 波浪による水位の上昇 1ヘクトパスカル(hPa)の地上気圧の低下が、約1cmの水位上昇を引き起こす

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  • なぜ経済学者は自信満々なのか

    twitterblogで見えるようになったのは、権威の裏側。大学教授や医者、弁護士の「中の人」のつぶやきは、ときに専門的な視座から、ときに一個人として、生々しく迫ってくる。それぞれ自分の分野を保持しており、そこでは専門家として、そこ以外では部外者としてふるまう。 しかし例外がいる、「経済学者」だ。なぜあんなに、あらゆる分野で自信満々なのか。 スーパー上から目線で常識を非常識と断じる。別の権威(≒主流派)の政策やガバナンスを糞味噌にけなす。なぜか突然、放射性物質の知識が豊富になり、マスコミに代わって警鐘を鳴らす。恐怖や不安を煽るキャッチーな惹句をヒネり出すのが上手く、たとえ話はもっと上手。だが、論は2行で片付く捗りよう。 脳内タレ流しの書き散らしを眺めるともなく見ていると、経済学教授はよっぽどヒマなのか、論文書けよ、さもなきゃ講義しろよと言いたくなる。反論には猛然と襲いかか(っているよう

    なぜ経済学者は自信満々なのか
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