はじめてiPadを使ったとき、ファイルシステムがないことに驚いた。 もちろん、内部的にはファイルシステムがあるはずだが、隠蔽(いんぺい)されていて、ユーザからは直接さわれないようになっている。 ホーム画面には、ただアプリのアイコンだけが並んでいる。そのどれかをタップすると、そのアプリが動く。ホームボタンを押すと、ホーム画面にもどる。なんと、それだけだ。 アプリの「終了」がないのも驚いた。ホームボタンを押すことで、アプリの終了も兼ねている。表面にあるボタンは唯一、ホームボタンだけ。アプリには「終了」らしきものがないのだから、アプリから抜けるには、ホームボタンを押すしかない。 要するに、ホームにいるか、どれかのアプリを使っているかの、2状態しかないのだ。これなら、PCが苦手な人でも、誰でもわかるだろう。 このようなiPadやiPhone(つまりiOS)のノリに慣れると、普通のPCはいかにも複雑