集集駅周辺の散策を終えると、15時13分発の二両列車、集集線へ再び乗り込んだ。目的地は終点の車埕駅だ。車内を見渡すと、僕の周りには30~40名ほどの小学生の団体に囲まれてしまった。どうやら社会科見学か遠足のようである。先生と思われる大人たちとジャンケンなどをし、和気あいあいな雰囲気が伝わってくる。その様子はノスタルジックな木造駅舎とよく似合う。昔の日本もこんな感じだったんだろうか。 僕が小学生のとき、幾つかの学校行事があった記憶がある。それは遠足、林間学校、修学旅行に至るまで様々だった。その移動手段といえば決まって貸切バスだった。経費の事は分からないが、生徒の数の問題もあったことだろう。大人たちが目の届く貸切バスは電車と違い都合が良かったのかもしれない。座席の数や他の乗客への配慮も考えなくてよい。あの当時、移動が電車だったら思い出もまた変わっていたかもしれない。 集集駅を出た二両列車は約1

