【北京=倉重奈苗】安倍晋三首相の靖国神社参拝について、中国は「日本人民の根本的利益を損なう危険な道に日本を引きずり込むもの」(楊潔チー国務委員、チーは竹かんむりに褫のつくり)と位置づけ、政府やメディアが国内外に向けて首相個人への批判を強めている。 楊国務委員は28日発表の談話で、「安倍首相はごうごうたる非難を押し切って参拝した」「時代の流れに逆行する安倍首相の行為」などと名指しして批判を展開した。また、著名なキャスターの白岩松氏は、国営中央テレビで「もともと素っ裸の人間が最後の靴を脱いだようなもの」と論評。参拝は「首相個人の問題」との側面を強調し、日本世論の反応を見極めようとする姿勢もにじませた。 その中で、日本のインターネット検索大手「ヤフー」が首相参拝に関するネット調査を開始し、現段階で約8割の人が「妥当」と支持していることが、中国では衝撃を持って受け止められている。中国版ツイッター「