中国からの報告でSFTSウイルスが見つかったマダニの一種のフタトゲチマダニ。日本にも青森県以南に生息することが確認されている=国立感染症研究所提供 先月、国内で初めて死亡者が確認されたダニが媒介する新種の感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、厚生労働省は13日、愛媛県と宮崎県の成人男性2人も昨秋感染して死亡していたと発表した。共に少なくとも最近の海外渡航歴はなく国内で感染したとみられる。 厚労省は、山口県の女性が死亡した初の事例を受けて各都道府県に情報提供を要請。発熱や下痢などの症状の後、白血球や血小板の数が低下して死亡した2人の血液を国立感染症研究所(東京都)で調べたところ、SFTSウイルスが見つかった。草むらややぶに生息するマダニ(体長2〜10ミリ)にかまれ感染したとみられる。 宮崎県の発表では、同県の男性は山に出掛けることがあった。下痢や下血の症状が出て入院し、