スマートフォンの普及を追い風に、東南アジアではアプリを通じてさまざまなサービスの提供が始まっています。タクシーの配車や、食事の配達、さらには家の掃除まで、生活のあらゆるニーズを満たそうと、サービス競争が過熱しています。日本より多彩なサービスが提供される東南アジア、その現状と背景を伝えます。(アジア総局記者 岩間宏毅) ジャカルタの交通渋滞 東南アジア最大の2億5000万の人口を抱えるインドネシア。急速な経済成長の一方、首都ジャカルタの人たちは、「世界最悪」とも言われる交通渋滞に悩まされています。 ところが、この渋滞を逆手にとってビジネスを拡大させている企業があります。現地発のベンチャー企業「ゴジェック」です。 この会社が提供するのは、バイクタクシーの配車サービス。乗用車だと渋滞にはまってしまいますが、バイクなら車の間をすり抜け目的地まで早く到着できます。 利用者は、会社が提供するアプリをダ