テレビゲームの成熟期とテレビの黄金時代 若年層のテレビ離れが指摘され始めたのはいつか。『風雲!たけし城』(TBS系、MC=ビートたけし)が始まり、ドラマの『男女7人夏物語』(TBS系、主演=明石家さんま)が放映された1986年である。テレビの全盛期を思わせる両番組が誕生した時期になぜテレビ離れが始まっていたのか。86年に指摘された、教育研究全国集会なる教職員による研究会議での発言にその発端を見て取ることができる。 「ファミコンに子どもたちがどれほど長時間にわたってはりついているか、それはテレビの長時間視聴を優にこえている。しかも子どもたちは一人きりでファミコンと対し、家族たちとはなれ小宇宙を形成している」* これは、ゲームの長時間プレーで家族だんらんの時間が奪われている。そんな懸念の指摘だが、同時にゲームがテレビの視聴時間に影響を与えていることも踏まえられている。ファミコン第一世代がテレビ
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