政府は先月末、経営再建中の日本航空を支援する「日本航空再建対策本部」(本部長・前原誠司国土交通相)を設置した。前原国交相といえば「羽田ハブ空港化」発言が話題を呼んだが、日航の経営を圧迫した地方不採算路線の整理は羽田ハブ化のためにも不可欠。そもそもなぜ、狭い国土に100近い空港が造られているのか。『血税空港』(幻冬舎新書)の著者でノンフィクションライターの森功氏(48)は「日本の航空政策が無茶・無駄・無策の“3無”だからです」という。関連記事羽田24時間ハブ化で国際化を推進 ア…羽田をハブ空港化 経済競争力再び 前…記事本文の続き 問題の根本は1980年代後半のバブル期に行われた「日米構造協議」にあるという。米国側が迫った「流通」項目の中には、(1)地方空港を含む既存の空港を国際便に開放(2)関西新空港の予算増額(3)中部新空港の建設承認(4)広島、北九州空港の建設スケジュールを早める-と、