北海道・奥尻島で4日、北海道エアシステム(HAC)のプロペラ機(乗員乗客13人)が地表に異常接近したトラブルで、国土交通省は11日、事態を速やかに報告しなかったなどとして同社に文書で厳重注意した。近く立ち入り検査に乗り出す。運輸安全委員会も同日、機長から当時の状況を聴くなど調査を始めた。 トラブルをめぐっては、同社が当初、重大な問題と認識しておらず、国交省への報告が発生から4日後だったことが分かっている。 同省東京航空局の江口稔一局長は11日午後、同社の西村公利社長を呼び、厳重注意の文書を手渡した。文書では、その後も機体の状態を十分に確認しないまま、同じ機体で34便を運航していた点も指摘。24日までに再発防止策をまとめて提出するよう指示した。